就職活動で全敗し、家業のおむすび屋を手伝うことになった結。<br />実家の商売に子供の頃からコンプレックスを抱いてきた結だが、おむすびに実直に向き合う両親の姿を目の当たりにし、徐々に気持ちが変わってゆく。<br />亡き祖母が「結」という名前に込めたある想いも、前途を温かく照らし出す――。<br />一人の青年の新たな出発を描いた成長物語。<br />