17歳の少女が自ら警察に保護を求めてきた。<br />その背景を探る刑事に鑑識から報告が入る。<br />少女が生活していたマンションの浴室から、大量の血痕が見つかったのだった。<br />やがて、同じ部屋で暮らしていた女も警察に保護される。<br />2人は事情聴取に応じるが、その内容は食い違う。<br />――圧倒的な描写力で描く事件は、小説でしか説明する術をもたない。<br />単行本刊行時に大反響を呼んだ、著者の新しいステージを告げる問題作にして衝撃作がいよいよ文庫に!