祇園祭りに湧く7月。<br />結婚を控え、数年ぶりに京都に帰ってきた灯里は、自宅の物置で、●校生の時に作った小さな提灯を見つける。<br />そこには薄らと‘コウ’と書かれた跡が。<br />しかし、コウのことをどうしても思い出せない灯里。<br />17歳の7月に、忘れてはならない何かがあったのか? 「この4%しかない世界に、もう一人の自分がいる」――ひとつきに満月が二度見られるブルームーンの夜の奇跡を描いた物語。<br />