貧乏御家人の次男、衣笠半次郎は「厄介」といわれる冷や飯食いの身。<br />家督を継ぐこともできず、いろいろな奉公に出るが、直情径行な性格が災いし、すぐに職をしくじっては口入屋に泣きつくことを繰り返していた。<br />そんな半次郎に口入屋はかわら版の文章書きの仕事を斡旋したのだが……。<br />