義経暗殺
1189年、兄頼朝に追い詰められ、平泉に逃げ込んだ義経。
頼朝の圧力を受けて、奥州藤原氏・泰衡が衣川で義経を討ち取ったというのが歴史の定説である――しかし、この物語は通説を覆し、義経が妻子とともに自害したところから始まる。
ただ、自害とするには現場の状況、義経の心理面などを洞察すれば不自然なことも多い……この謎に「吾妻鏡」に驚異の博覧強記としてその名が上がる、‘頭脳の人’清原実俊が挑む。
中級の文官である実俊だが、たとえ泰衡相手でも、強気の姿勢を崩さない豪放な性格である。
それを苦心して諫めているのが従者の葛丸(男装しているが、実は女性)。
泰衡、頼朝の刺客、弁慶、藤原一族。
実俊がさまざまな‘容疑者’を調べ、推理していく、傑作歴史ミステリー小説。
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