昭和30年代の名古屋の繁華街・大須。<br />何でもありのごった煮の街で終戦直後に生まれた碧は母親と二人、つましくも幸せな日々を送っている。<br />将来、映画監督になることを夢見て、アルバイト代で映画館に通う碧。<br />そんなある日、一人の男が母娘の前に現れる――。<br />街を行き交う市電の優しい揺れに乗せて描く、少女のゆるやかな成長物語。<br />