下っ引の音次郎は湯島天神の境内で幼馴染みのおしんを見かける。<br />以前おしんを心ならずも怪我させてしまい、謝らずじまいだった音次郎は見失ったおしんを捜す。<br />すると不審な動きを見せたおしんの身には、深刻な厄介事が起こっていた。<br />北町奉行所臨時廻り同心の白縫半兵衛と岡っ引の半次とともに、音次郎はおしんを助けようと奔走する。<br />「世の中には知らぬ顔をしたほうが良いこともある」。<br />粋な人情裁きが大好評の書き下ろしシリーズ、第五弾。<br />