元禄五年正月二日の深夜、市ヶ谷御門から十数丁離れた窪地に佇む川田久保家の荒れ屋敷に、黒装束を身にまとった賊の一団が襲撃してきた。<br />川田久保家の御納屋奉行である鮎貝伝八郎は、槍の名手の中間権助らと共に迎え撃つが……。<br />幕府内で権力の座に就こうとする怪僧らの陰謀が渦巻くシリーズ第二弾。<br />