高岡藩藩主・井上正国が大阪定番の任を終え奏者番へ就任した。<br />お役目は多忙を極め藩政に関わる暇はない。<br />そんな折、奏者番就任祝いで狩野派の掛軸が贈られてきた。<br />画に詳しい正室・和は掛軸を贋作だと見抜き、出所を明らかにするよう正紀に命じた。<br />贋作作家捜しは、思わぬ展開になっていく。<br />好評シリーズ第九弾!