池内胡雪は多忙なベンチャー企業で働く三十歳。<br />不規則な生活で食事はおろそかになり、社内も散らかり放題で殺伐とした雰囲気だ。<br />そんな状況を改善しようと、社長は会社に家政婦を雇うことに。<br />やってきた家政婦の筧みのりは無愛想だったが、いつも心がほっとするご飯を作ってくれて――。<br />現代社会の疲れを癒す、美味しい連作短編集。<br />