12月23日、高校2年生の早季子に宛名だけが印刷された郵便はがきが届く。<br />25日、クリスマスの朝、そのはがきで「猿」が折られていた。<br />その猿を見るうち、はがきの文字を目にした早季子は驚く。<br />10か月前に亡くなった同級生、和志が書いたものだったのだ。<br />いったいどういうことだろうか……。<br />四季の移ろいや高校生の瑞々しい姿を丁寧に描き、人が人を想う気持ちに寄り添った青春ラブストーリー。<br />