喜びも哀しみも、いつもラジオが傍にいてくれた。<br />夢破れ、逃げる旅路の果てで聴いた【オードリーのオールナイトニッポン】。<br />ケアハウスで暮らすラジオ歴35年の老女は、今夜も【深夜の馬鹿力】に胸をときめかす――など、実在する人気ラジオ番組に耳を傾ける人々の姿を描く珠玉の連作5篇。<br />