文久二年(1862年)。<br />酒を巡る騒動から6年、江戸は仄暗い不安に揺れていた。<br />討幕の動きが日に日に強まるなか、甚夜は妖刀を巡る事件をきっかけに、幕府に忠義を捧げる会津藩士・畠山泰秀と出会う。<br />泰秀は幕府存続という目的のため、鬼を使役する武士だった……。<br />大人気和風ファンタジーシリーズの第四巻。<br />武士と鬼――滅びゆく者たちの美学を描く幕末の物語。<br />