定信が発布した棄捐令(徳政令)に歓喜の声を上げる旗本、御家人だったが、その喜びも長くは続かなかった。<br />大損害を被った札差はじめ、商人が武士に対する貸し渋りをはじめたのだった。<br />高岡河岸に新たな納屋を建てるべく金を借りた正紀だったが――。<br />二か月連続刊行! 好評・書き下ろし時代小説、第14弾!