1988年夏の終わりのある日、高校に迷い込んだ一匹の白い子犬。<br />「コーシロー」と名付けられ、以来、生徒とともに学校生活を送ってゆく。<br />初年度に卒業していった、ある優しい少女の面影をずっと胸に秘めながら…。<br />昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、コーシローが見つめ続けた18歳の逡巡や決意を、瑞々しく描く青春小説の傑作。<br />