誘拐が七十年続く浅井家の家業。<br />固い絆で結ばれる一家六人だったが、跡目を巡って長兄、次兄が反目しあっていた。<br />家長は決着をつけようと、二人を競わせる課題を出す。<br />それは、ある巨大教団の幹部二人を誘拐し身代金をせしめることだった。<br />この課題が浅井家を二分する争いに発展する――。<br />長編犯罪小説。<br />