正国の奏者番辞任で反定信の旗幟を鮮明にし、同じく反定信派の大奥御年寄滝川と急接近した尾張一門。<br />だが、正国がお役を辞したことで、久方ぶりに参勤交代を行わなければなくなった高岡藩は、金策に奔走するはめになる。<br />なかなか都合がつかず苦労する正紀は、滝川からの思わぬ申し出を受けることになり……。<br />好評・書き下ろし時代小説、第16弾!