刀傷を負った男の施療を新吾はやむをえず引き受けた。<br />男は大きな商家の奥の間に匿われるようにしていた。<br />受傷の模様など疑問はあったが、新吾は医者の務めを果たすことに専心した。<br />その後新吾は、人を殺めた下手人が手傷を負って逃げていることを知る――。<br />好評・書き下ろし長編時代小説、第13弾!!