照れ降れ長屋風聞帖〈新装版〉
葉月三日、箱崎三ツ俣。
浅間三左衛門は、月の名所で釣りに興じようと小舟を繰りだすも今宵は生憎の小糠雨。
釣果をあきらめ船宿に向かうと、女が柄の悪い男に脅されている場面に出くわす。
女は近頃、照降長屋に引っ越してきた鏝師長八の女房おつねだった。
聞けば亭主は岡場所にいたおつねの年季明けを待って所帯を持ったのだという。
三左衛門が船宿の一件を案じるうち、大家の家から頼母子講の金を盗んだ疑いでおつねは捕らえられてしまい……。
正直者の幸せを守るため、人情侍の竹光がうなる! 傑作新装版、第十六弾。
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