拙者、妹がおりまして
白瀧家におえんという艶やかな女が「しばらく置いてほしい」と訪ねてきた。
驚いたことにかつて勇実とただならぬ仲だったらしい。
かっと頭に血が上った千紘は龍治や菊香を巻き込んで、すぐさま追い出したのだが……身勝手な振る舞いはその胸にしこりを残す。
一方、しばし呆然と過去の恋をなぞっていた勇実は、この一件によって今、己の心が奈辺にあるかを改めて確かめる。
そのほとぼりも冷めぬうち、菊香の釣り合わぬ縁談を知らされた勇実は――。
悩み多き江戸の青春群像、ファン急増中のシリーズ第四弾!
更新中です。しばらくお待ちください。