安政三年(1856年)の冬、江戸の町では銘酒「ゆきのなごり」が大流行していた。<br />相変わらず鬼退治の仕事をし続けていた甚夜は、この酒をめぐる事件に巻き込まれてしまう。<br />そして、その渦中、16年間行方知れずだった妹の影を発見するのだが……。<br />武士と夜鷹の恋物語、鬼の噂を追っている付喪神を使う男の登場、消えない過去との対峙――物語がさらに深まるシリーズ第3巻!