口入屋用心棒
秀士館再建の普請がようやく始まった梅の季節、上野北大門町で米問屋を営む岩田屋恵三の一人娘おさちが何者かにかどわかされた。
南町奉行じきじきの命を受けて、その行方を追い始めた定町廻り同心の樺山富士太郎は、おさちの周辺に幾度となく姿を見せていた浪人者の存在を突き止める。
一方、おさちの身を案じる湯瀬直之進は、黒頭巾で面体を隠した得体の知れぬ男たちから襲撃を受け……。
悪名高い岩田屋の娘をかどわかしたのは一体誰なのか、そしてその目的とは!? 書き下ろし大人気シリーズ第四十八弾!
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