ノンフィクション作家の草下彰は、自身をテーマに作品を書く決意をした。<br />草下の両親は彼が小学生のときに殺害され、犯人はいまだ不明だった。<br />唯一の手がかりは犯行前に草下を訪ねてきた謎の男だったのだ。<br />草下は男の足取りを辿るのだったが……。<br />深く切ない母親の愛情を描く長篇ミステリー。<br />