拙者、妹がおりまして
殺しを繰り返していた女装の盗人・お七こと吉三郎。
龍治に返り討ちにあい、川に飛び込んだ吉三郎は生きていた。
手負いの身で復讐の機会を狙う吉三郎は、自分と同じく白瀧家に恨みを持つと踏んでおえんに近づき、その長屋に転がり込んだ。
寄る辺なき二人の危うげな同居は、やがてその傷だらけの心に思わぬ変化を生んでいく。
そしてある時、おえんの危機を知るや吉三郎は……。
全4話を収録。
若者が夢を持ち、恋をし、時に傷つきながら成長する。
巻を追うごとに目が離せなくなる江戸の青春群像、せつなく胸に迫るシリーズ第五弾!
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