照れ降れ長屋風聞帖〈新装版〉
福寿草が雪を割る新春。
浅間三左衛門とおまつの長女おすずが嫁入りすることとなった。
胸に穴があいたような三左衛門だったが、元風烈廻り同心八尾半兵衛に「幸せと淋しさは背中合わせ」と慰められる。
祝言から数日後、七十を過ぎても矍鑠としていたはずの半兵衛の様子がおかしい。
妻のおつや曰く、まだら惚けだという。
徘徊のすえ、行方知れずになった半兵衛は、倉木主水と名乗る若侍に背負われ屋敷に戻ってくるのだが……。
人情長屋の悲喜こもごもを描く傑作新装版、最終巻!
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