柳生全九郎との決着と引き換えに、致命的な傷を負ってしまった徳川竜之助。<br />巾着長屋のお寅のもとで静養する竜之助だったが、江戸の町を守る情熱は失っておらず、岡っ引きの文治が聞きこんだ情報をもとに、床に就きながらも様々な事件を解決していく。<br />一方で、竜之助や全九郎、新陰流に関わる者たちを陰で操ってきた人物の正体もついに明らかになり――。<br />傑作時代小説シリーズ新装版、第十弾!