恋人同士の紺と綾野は、上京し共に夢を追うはずだった。<br />けれど母親が倒れ、綾野は地元に残ることに。<br />距離が離れてもふたりの仲は揺らがない、そう思っていた。<br />なのにいつしか綾野は、自分の変わり映えしない日常に焦りを感じ始める。<br />そして、久しぶりに帰省した紺に‘変わらずに待っている安心感’を求められたことで、綾野が感じていたふたりの間の亀裂は決定的になり──。<br />