トップモデルの美山は、母に顧みられず育ったため自身の美貌を商品としか思えない。<br />世間の評価とは裏腹に空っぽな自分──過去の恋人の裏切りで、その思いは一際強くなった。<br />愛されることを諦めた方が楽で、毒舌は鎧なのだ。<br />けれど、新鋭デザイナーの久保田は、そんな美山をおおらかに受け止めてくれる。<br />いつしか彼の優しさが染み入って、心の奥底で眠る感情を目覚めさせ……。<br />
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