花人の花凛は、愛されるとその身に花を咲かせる。<br />皇子・慧英の寵姫となるが、彼は父皇帝によって双子の弟とそれぞれの花人に花を咲かせることを競わされ、勝った方は王位を、負けた方は死を賜ることになっていた。<br />苦悩する慧英に花凛は一途に寄り添う。<br />だが、ふたりが想いを通わせ花凛が蕾を付けた頃、残酷な事実を知らされる。<br />花を咲かせた花人は、やがて枯れ消えるのだと──!