ある施設で生み出された、人と猫の遺伝子を持つリュリュ。<br />葬るべき対象だったが、殲滅計画を率いたユーリは、密かに彼を連れ出した。<br />健気な仔猫のリュリュが可愛くてならなかった。<br />成長しユーリより逞しくなっても変わらず可愛く、愛しく思っていた。<br />けれど──「ねえ、ご主人さま。<br />俺、もう子供じゃないんだよ?」いつしか、ユーリに注がれる視線に熱が孕むようになって……。<br />