異母弟の奏人を母の虐待から庇い、夢に魘されると共に眠り宥めてきた七緒。<br />ふたりが大学生となった頃、奏人から恋情を告げられ戸惑うが、七緒もまた彼が愛おしかった。<br />けれど、夢を見た。<br />奏人の夢と共通点があるようだが、徐々におぞましく苦痛に満ちていく夢。<br />奏人に抱かれている時だけは、それから逃れられた。<br />なのに夢が進むにつれ、恐ろしい疑念がこみ上げてきて……。<br />