思いきり甘やかされるがよい神さまから見放され没落した松末家。<br />進学費用を自分で工面する破目になった跡取り息子の桂衛は、消えた白蛇さまを探しに裏山の祠へ…。<br />そうして、しきたりに則って土蔵に監禁したのは、赤い髪に緋色の着物…獣じみた、だがとても男前の神、尽壽だった。<br />桂衛だけの神さま――人恋しがりの尽壽に身も心もゆるゆるにされてしまう桂衛。<br />ところがひょっこり白蛇さまが戻ってきて……。<br />