「死んで下さい」突如現れ、閑を殺そうとした男。<br />それを妨げ、「可愛すぎてけしからん」と閑の頬を舐め回した男。<br />瞳の色以外そっくりな二人は、元は一体の禍神だったという。<br />閑を殺して喰らい一つになりたい柘榴、慈しみ愛でつくしたい白鷺。<br />前世の閑を失ったふたりは、執着を募らせながらその転生を渇望していた。<br />閑を自分だけの主とし、唯一絶対のしもべとなるために──!