大学で民俗学を専攻する静夏は、3年前の夏に自身が「神隠し」にあった「鬼伝説」が残る山間の集落をフィールドワークで訪れる。<br />気乗りしないまま史跡の洞窟を調査しようとした時、管理人を名乗る神藤に立入禁止だと止められる。<br />非友好的な彼になぜか懐かしさと親しみを覚えた静夏は、神藤の影に角があるのを見て思い出す。<br />あの夏、洞窟から鬼の集落に迷い込み、鬼である神藤に恋したことを…。<br />陵クミコ先生の口絵・挿絵も収録。<br />