シャーロック・ホームズ 恐怖!獣人モロー軍団
◎ホームズ研究の第一人者が描く、シャーロック・ホームズの新たなる冒険譚!◎ロンドンの闇に跋扈する謎の影――。
人か?獣か? それとも……。
‘連続猟奇殺人事件’の謎にシャーロック&ジョンが挑む!◎‘モロー博士の研究’――それは進化か神への冒涜か!? 惨殺死体がロンドンで次々発見された。
それぞれ、虎、蛇、そして鮫に噛まれたかのような無惨な痕が残されていた。
果たして、これは人間の仕業か。
それとも……。
人間の進化を揺るがす奇怪な事件にホームズはどのような解決を導きだすのか?◎執筆にあたったのは、‘シャーロック・ホームズ’研究の第一人者であるガイ・アダムス。
ジェレミー・ブレット版『シャーロック・ホームズの冒険』並びに現在大人気の『SHERLOCK シャーロック』のオフィシャル研究本『シャーロック・ケースブック』(早川書房・刊)の執筆も任されているほどのシャーロキアンです。
◎【あらすじ】〈神の息吹殺人事件〉の解決後まもなく、シャーロックのもとに兄マイクロフト・ホームズが現れる。
表向きは政府の役人だが、実は重要なポストについているマイクロフトは、天才的な生理学者チャールズ・モロー博士と彼にまつわる奇想天外な話を語りだした。
残虐な動物実験が公となり学界を追放されたモローは、マイクロフトの申し出で南海の孤島で新たな実験に取り組んでいたが、8年前に音信不通となる。
一方、海難事故に遭った若者プレンディックは、流れ着いた島でモローの生体実験によって作られた獣と人間のハイブリッドを目撃していた。
ロザハイスで発見された動物に噛み殺された死体から、モローがロンドンに舞い戻ったと危惧するマイクロフトは、シャーロックに真相の解明を依頼するが……。
◎「チャールズ・モローはかつて大いに将来を期待された非凡な生理学者だった。
世間をあっと言わせる斬新な科学的理論で知られていたが、短気な男で自論に対する反対意見にはがまんできないという評判もとっていた。
彼が急激に世間にそっぽを向かれるはめになったのは――あるジャーナリストが経歴を偽ってモローの研究室に助手としてもぐりこみ、動物を使った生体実験を数えきれないほど目撃した。
しかもその多くが科学的根拠などほとんどないものだった。
やがて群衆がモローの家へと押しかけ、彼らがそこでした残虐な行為を物語る動物たちが、モローの名声を粉々にして科学者としての彼を永遠に葬ることになったのだ」――本文より
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