メイフェアの不運な花嫁
‘不運な屋敷’――ロンドンの高級住宅街メイフェアの、ある屋敷はそう呼ばれていた。
なぜかその屋敷を借りると、みな不幸に見舞われるのだ。
そのため家賃は安くても借り手がつかない。
そこで働く使用人たちも、喜劇役者のような執事、怒れる料理人、気取り屋の従僕など、くせ者ぞろい。
そんな悪評を知らずに屋敷を借りたフィオナという美しい娘と後見人が花婿探しのためにやってくる。
彼女は貴族と結婚するために社交界にデビューする気らしいのだが、ぼんやりしていて何を考えているのかよくわからない。
誰もが彼女のことを美しいだけの娘と思っていたが――。
個性豊かな使用人たちが活躍する、『ダウントン・アビー』ファン必読のシリーズ!
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