囚われの令嬢と愛をささげる伯爵
1848年、ドイツの小国クルーゼル=シュタット。
革命への機運が高まる中、公爵令嬢レノーラは婚約者の王子のもとから逃げ出した。
彼の暴君ぶりに耐えられなくなったレノーラはイギリスへ帰ろうと決めたのだ。
それを決意させたのは、夏の空のように澄んだ青い瞳のたくましい男性だった。
彼は公衆の面前で王子から鞭打たれたレノーラに肩を貸し、そっとナイフを渡してくれたのだ。
そして、レノーラはそのナイフをお守りのように持って真夜中の城を抜け出した――。
しかし数日後、革命軍に捕えられた彼女は、あの大柄な男性とまさかの再会をする。
ヴォルフラムと名乗った彼は、じつはイギリスの伯爵で‘黒騎士’と呼ばれる革命軍の英雄でもあった。
とまどうレノーラに彼はさらに驚くべきことを告げる。
「あした結婚しよう。
それ以外に、きみを王子から守る方法はない」と……。
あまりに情熱的な‘黒騎士’と公爵令嬢の逃避行がはじまった――!
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