自動車販売会社に勤める桜木岳斗は、凋落する実家の極道・雨水会を存続させるため、経済ヤクザの石黒と取引をする。<br />だが―、「お荷物を引き受けるんだ。<br />相応の対価は払ってもらおう」岳斗が石黒に連れて行かれたのは、都心の片隅に、身を隠すように佇む日本家屋。<br />提示された条件とは、男娼専門の現代遊郭・蘭華楼で身体を売ることだった。<br />緋襦袢に身を包み、赤い格子に入れられ―。<br />石黒に「初物」として捧げられた岳斗は次々に客を取らねばならない運命なのだが…!?