ミス・アナベルの秘密のキス
老伯爵から迫られた貧しい令嬢アナベル。
逃げ出した先で出会ったのは、決して好きになってはいけない伯爵の‘推定相続人’――! 7人兄弟の長女で、貧しい令嬢アナベル。
母は子爵家令嬢だが、亡父との結婚を反対され、勘当されている。
祖母が好意でアナベルの社交界デビューだけは手助けしてくれているが、それは一家を救う裕福な夫を探すことと同義だった。
田舎育ちで豊かな胸と腰つきのアナベルに目を付けたのは、祖父と同年代の好色な伯爵、ニューベリー卿。
一人息子を亡くした伯爵は、甥に爵位を譲らないため、新たな妻と跡取りを求めていたのだ。
この結婚には祖父母も賛成で、おまけに弟も学費を払えず学校から追い出されそうだという。
自分が受け入れさえすればと考えたアナベルだったが、舞踏会で伯爵から襲われそうになり、逃げ出してしまう。
ヒース荒野にたどりついたアナベルは、そこで出会った見知らぬ男性と思いがけず会話を楽しんだ後、なぜかつぶやいていた。
「キスしてくださらない?」激しい口づけの後、名を告げられたアナベルは驚愕する。
彼こそはニューベリー卿の‘気に食わない甥’で、伯爵がこのまま子供を授からなければ跡を継ぐ‘推定相続人’セバスチャン・グレイだったのだ! 思わず逃げ出したアナベルだが、なぜか心惹かれて――。
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