黒史郎が放つ<黒>シリーズ第五弾。<br />夜中に見た不思議な腕、その理由を思うと…「おにいちゃん!」、幼いころの記憶――部屋にいたのは両親ではなく、両親に似せた何か…「親人形」、心霊スポットに向かう途中で仲間の調子がおかしい。<br />そこへ声をかけてきたのは…「線香ヤベエ」など、日常のふとした魔の隙間に蠢く怪異の数々。<br />目を凝らしてみればすぐそばに、恐ろしい何かが足をすくわんと蹲っている。<br />