血泥の戦場
背負うものは多く、救えるものは少ない英国でのクリスマス・テロ阻止のため、SAS部隊は死力を尽くす!終わらないISによる恐怖の支配。
その裏側に潜む者たちの正体を暴け。
ダニーたちSAS部隊は、クルド独立派の協力を得てトルコとの国境を越えイラクへ潜入する予定だった。
ところが国境付近へ降下した彼らを待っていたのは、あまりに頼りない協力者たち。
口ばかり威勢のいい青年とその妹の少女がふたりいるだけだったのだ。
たった3人のSAS隊員とこの兄妹で、国境警備隊の監視を潜り抜けなければならない。
しかも、今回の目的はISの拠点を襲撃し司令官を尋問することであり見通しは暗かった。
そしてダニーの不安は的中し、国境で戦闘が勃発。
もはやダニーたちにできるのは、血と泥にまみれながら死力を尽くすのみだった。
一方、イギリス国内ではSASとMI6がテロに備えて警戒態勢を強めていたが、情報が錯綜。
新たな手がかりが得られないまま、犯行予定日であるクリスマスは刻一刻と迫っていた。
報われぬ戦いの果てにダニーは何を知るのか――。
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