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ナチスの聖杯 【上下合本版】

ヒトラーを狂わせた四つの鉤十字--覇者の秘宝をめぐり、独英仏が激突!!欧州ベストセラーコンビが放つメタ戦記ミステリ一九三九年――。
ヒマラヤの奥深く、チベットの聖地へと送りこまれたナチスのシンクタンク〈アーネンエルベ〉の探検部隊が、鉤十字を象ったルビー色に輝く物体を持ち帰る。
それは世界に分散して隠された古代の遺物【ルビ:レリック】で、四つあると伝えられている権力のシンボルの一つだった。
四つの鉤十字は、それぞれがこの世を形成する‘四大元素’の水、風、地、火を表しており、そのすべてを手にした者は世界を制するという。
そのうちの一つを手に入れたナチス・ドイツは破竹の勢いで進撃を続け、領土を拡大していく。
だが、世界を征服し、ヒトラーの千年王国思想を実現させるには、残る三つのレリックも獲得する必要があった。
親衛隊長官のヒムラーとその片腕のヴァイストルトは、レリックの在りかを示す絵画があるというスペインのモンセラート修道院に向かうが、絵画は一足先にフランス人のトリスタンによって持ち出されていた。
ヴァイストルトは投獄されていたトリスタンを調査団のメンバーに加え、絵画の謎を解き、二つ目のレリックを追って、異端カタリ派終焉の地、モンセギュールの城跡に向かう。
一方、ドイツに抵抗を続けていたイギリスは、ナチスの不穏な動きを察知していた。
チャーチル首相直下の諜報機関SOEのマローリーは、敵側にレリックが渡るのを阻止すべくモンセギュールに乗りこむ。
ここにレリックをめぐる争奪戦の火蓋が切られた――。
著者についてエリック・ジャコメッティEric Giacometti『ル・パリジャン』誌などで活躍するジャーナリスト、作家。
執筆活動の傍ら、フリーメイソンと因縁が囁かれるコートダジュール事件の調査などにも携わる。
著作に累計220万部を突破した「マルカス警視」シリーズがある。




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