南の鬼談 九州四県怪奇巡霊
内容紹介摩崖仏の祟り、幻の駅舎、鰐塚山の発光体、死の禁足地…大分、熊本、宮崎、鹿児島、九州4県で目撃・体験された戦慄の怪異譚!【大分県】・当主が岩肌に掘った自作の摩崖仏を拝んでから始まる不幸の連鎖。
障りを逃れるにはある儀式が…「決まりごと」・佐伯市に移住してきた男性は隣家の老女からある物を預かる。
だが、その後不思議なことが…「鶏」・なぜか何度も国道十号線に出てしまい、抜けらない。
その理由とは…「国道十号線」・別府市のトレッキングコースを探索中見つけた湯だまり。
その時、背後から声が…「そこにある」【熊本県】・部屋に現れた祖母の霊。
彼女はしきりにひとつの質問をしてくるのだが…「海ば、見たね?」・偶然出会った高校時代の同級生を八代市まで乗せてあげた。
以来、車の調子がおかしくて…「混む道」・心霊スポット巡りの帰り道、植木の道路沿いに忽然と現れる古い駅舎。
駅名すら刻まれていないそれは…「断片」【宮崎県】・ニシタチから少し離れた場所にある霊の出るアパート。
灰色の影の正体はいったい何なのか…「目を疑う」・仔犬を追いかけるうちにたどり着いた高千穂町の坂道の先の神社。
そこで出会った老人は奇妙な予言をする…「坂道の先に」・町民から何かがよっついちょる(寄り憑いている)と忌避される西都市の一家。
興味本位で覗きに行った男は得体の知れぬ何かを見る…「山間に沿う」【鹿児島県】・民家のウッドデッキに放置された赤ん坊の姿。
一瞬で消えたそれは…「予想もしない」・友人と海沿いをドライブ中に見えた謎の光。
途端に気分が悪くなり運転を変わってもらうが、その後とんでもないことが…「海沿い」・島津氏の血を引くと言われるとある一族のみに伝わる禁足地。
訪れると必ず禍が…「遠い親族」(鹿児島県)……他、心霊から神仏、河童、謎の飛行物体まで恐ろしくも奥深い、摩訶不思議な南の実話奇譚!著者について久田樹生 Tatsuki Hisada作家。
実話怪談蒐集家。
徹底した取材に基づくルポルタージュ系怪談を得意とするガチ怖の申し子。
代表作に『犬鳴村〈小説版〉』、『「超」怖い話ベストセレクション 怪恨』、『怪談実話 刀剣奇譚』(竹書房文庫)など。
冬の「超」怖い話シリーズ及び恐怖箱アンソロジーの執筆メンバーとしても活躍、共著近刊に『「超」怖い話 子』、『恐怖箱 怪書』がある。
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