疫神記 合本版
内容紹介「ワシントン・ポスト」紙の年間ベストに選出されたパンデミック超大作日本の天文愛好家の発見した新彗星が地球近傍を通過した翌朝、十五歳の少女ネッシーが消えた。
そして姉のシャナが発見したときには、無意識状態で歩き続ける不可解な存在と化していた。
話しかけても無反応。
一方で、行く手を阻めば全身から高熱を発し、激しく痙攣する。
鎮静剤を打とうとすれば、注射針が折れるほど皮膚は硬化していた。
ネッシーが単なる夢遊病でないことはすぐに証明される。
同じ夢遊状態で現れた男が、強引に押し込まれたパトカーの車内で爆発したからだ。
この映像は瞬く間に拡散する。
未知の感染症、中東のバイオテロ、合衆国政府の陰謀、ミュータント……数多の憶測が飛び交い、その間にも同じ症状者が次々現れ、ネッシーのうしろで列をなしていく。
表舞台に距離を置いていた感染症専門医のベンジーは、事態を洞見していた予測型AI「ブラックスワン」の導きで調査団に参加。
ネッシーたちに帯同するが、手がかりすら掴めない。
混乱が深まるなか、恐るべき真菌ウイルスが顕現する--。
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