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疫神記

内容紹介「カーカス・レビュー」「パブリッシャーズ・ウィークリー」ほか全米各誌絶賛の終末SF巨編奇妙な行進がはじまってから二週間、「夢遊者(スリープウォーカー)」と呼ばれるようになったネッシーたちの一団は二百人を超えていた。
嵐の夜、その姿を追うテレビカメラの前で悲劇が起こる。
引き留める妻を巻きこみ、夢遊者のひとりが爆発したのだ。
その光景が多くの人々に恐怖心を植え付けた。
そして、とある神父がネッシーたちを ’悪魔の巡礼団’と称したことが端緒となり、夢遊者を排除する動きが全米に拡大していく。
だが、人々は知らなかった。
夢遊者が出現する六か月前、きわめて危険な病菌が解き放たれていたことを--。
実業家のガーリンは事業計画発表の鍬入れの儀で洞窟を破壊。
飛び出した無数のコウモリに噛まれ、謎の疫病に感染する。
その後、狂気に囚われて姿を消した彼は、白い菌糸に包まれた変死体で発見された。
ベンジーは菌糸が驚異的な感染力と致死性を有する病菌だと特定するが、すでにパンデミックは地球規模に拡大しつつあった。
世界が崩れゆくなか、夢遊者たちだけは何事もなく歩き続けた。




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