身体のあらゆる部位を必殺の武器となす琉球の武術「唐手(トゥディー)」。<br />二度目の「警視庁武術試合」で、保科(西郷)四郎の相手は唐手の使い手に決まった。<br />しかし強さの頂点に迫る中で四郎は告白する。<br />「闘うことがこわい」骨が砕け、肉が潰れ、魂が軋む死闘をへて、苦悩の末に下した決断とは――。<br />明治武道界に嘉納治五郎が起こした革命の物語『東天の獅子 天の巻』、感動の最終巻。<br />