江戸初期、幕府の基礎を築いた名老中と言われた阿部忠秋。<br />彼が育てた数多くの孤児の中の二人―柳之介と秋太。<br />二人は反発しあいながらも力を合わせ、柳之介は鍛え上げた剣術、秋太は明晰な頭脳で、様々な困難に立ち向かう。<br />「誇り高き心」と「幽玄なる智」―異なる才を持ち、強き絆で結ばれた二人の若き男達の物語。<br />