時は明治。<br />名門・三宮子爵家に生まれた希実尋は、だがその身分を忌み嫌っていた。<br />華族と平民の壁が、幼い頃から仕えてくれる清継を自分から隔てていると知っていたからだ。<br />思いを打ち明けられるまま、思いがけず清継と一夜の契りを結んだ16歳の希実尋。<br />だが運命は無情にも二人を引き裂いた…そして三年、家の没落ですべて失った希実尋は、実業家に成り上がった清継と再会する。<br />かつてとは180度立場を違えた二人は!? 宿業が流転する下克上ロマンス!