保険などの調査を請け負う仕事している瀬良彰人は、半年前、家の近くの橋の上で雨の中、欄干に凭れ佇む少年と出会う。<br />合鍵を渡し自由に出入りさせていた少年は真砂という名前以外、名字も通っている大学も明らかにしようとしなかったが、瀬良は真砂の祖父が巨額の脱税に絡んでいることを調査から知る。<br />上司の命を受け、その立場を利用し、恋人になったふりをして真相を探ろうとする瀬良だったが、はじめから真砂に対する気持ちは……。<br />