奇跡を待ってもいいですか?
神谷慶は二十歳の大学生。
養護施設で育った彼は十歳のとき里親にあずけられ、匿名の篤志家の援助を得て生活をしている。
ある日、慶は重大な問題を抱え、ルール違反と知りつつ篤志家を直接訪ねてゆく。
やっと会えたと思った弁護士・広尾龍一郎だったが、実は龍一郎は単なる仲介者に過ぎず、篤志家本人と会わせることはできないと突き放されてしまう。
初めは素っ気なかった龍一郎だが、次第に慶を気にかけるようになり、慶もまた龍一郎との時間が大切になって……。
健気な圭に贈られる優しい奇跡の物語──。
更新中です。しばらくお待ちください。